民泊の決済システム完全ガイド|おすすめシステム・決済代行会社を徹底比較

宿泊料金の支払い方法は、収益等を管理するオーナーにとっても、実際に料金を支払うゲストにとっても重要なポイントです。民泊経営においてどの決済システムを使うかは、予約の入り具合を左右し、収益率と業務効率にも直結します。

この記事では、一棟貸し専門OTAタビルモの視点から、ノーショー(無断不泊)による売上損失を防ぐ事前決済の仕組みや、外国人ゲストへの対応、OTA手数料を削減する直接決済の取り扱いまで、民泊オーナーが実際に決済手段を選択するためのヒントを提案します。

民泊で使える決済方法の種類

民泊における決済は大きく3つの方式に分類できます。

1. 事前決済(オンラインカード決済は、予約時にクレジットカードで前払いする方式です。ゲストは予約段階でクレジットカード情報を登録するため、未払いやノーショーのリスクを大幅に下げられます。スマートロックなどと組み合わせれば、チェックイン当日の対面業務を不要にすることも可能です。

2. 現地決済は、チェックイン時に現金やカードで支払う方式です。ゲスト側の柔軟性は高い反面、外国人ゲストが日本円現金を持っていないケースは珍しくなく、現金のみ対応は機会損失につながるリスクがあります。

3. OTA経由の決済は、Airbnb・Booking.comなどのプラットフォームが仲介して行う決済です。ゲストへの信頼感は高いものの、10〜20%程度の手数料が発生するため、直接決済との組み合わせが理想です。

一棟貸し・貸別荘では銀行振込も主要な事前決済手段

貸別荘・コテージなどの一棟貸し施設は、1泊あたりの単価が高く、法人・団体利用の割合も多いという特性があります。そのため、クレジットカードやPayPayといったキャッシュレス決済と並んで、銀行振込が主要な事前決済手段として現場で広く使われています。

特に、以下のケースで銀行振込が選ばれる傾向があります。

  • 法人・団体での利用(経費精算のため請求書払いが必要)
  • 高額予約(数十万円規模)でクレジットカードの利用枠に引っかかるケース
  • 年配層や振込払いを好む国内ゲスト

一方で、銀行振込には運用上の課題もあります。入金確認が手作業になりやすく、振込名義と予約者名が一致しないケースへの対応やキャンセル時の返金処理、振込期日を過ぎた場合の対応など、事前に運用フローを整備しておかないとトラブルになりやすい点に注意が必要です。

なお、TABILMOでは直接決済(手数料10%)も選択可能で、ゲストとの宿泊料金のやり取りは銀行振込にも対応しています。TABILMOに支払う宿泊手数料については、銀行振込のほか口座振替も選択できます。

民泊に事前決済が必要な理由

事前決済システム導入の最大のメリットはノーショー対策です。事前にカード情報を取得してキャンセルポリシーと連動させることで、当日キャンセルや無断不泊の場合でも設定したポリシーに従って料金を自動的に確保できます。

支払い記録が自動的に残るため「支払ったはずだ」「受け取っていない」といったトラブルを防止できます。複数施設を運営する場合、手作業による現金管理の負担は指数関数的に増えるため、決済の自動化は省力化の基盤となります。

また、外国人ゲストの多くはクレジットカード決済を前提としており、カード非対応施設は予約機会を失いやすい状況です。そのほか、決済手段として主流となりつつあるApple Pay・Google Pay・PayPayへの対応は、若年層・外国人層への訴求力を高めます。

主要決済サービス比較

Stripe

決済システムStripe
出典:https://stripe.com/jp

世界的に普及したグローバル決済プラットフォームです。非対面決済(カード番号入力のみで課金処理が可能)に特化した設計で、民泊のオンライン予約受付に適しています。

  • オンライン決済手数料:3.6%(国内発行カード)
  • 対応通貨:135以上
  • 特徴:API連携が豊富で主要なPMSとの連携実績が多い。仮売上・実売上の分割処理に対応しており、キャンセル時の返金フローを柔軟に設計可能。

PayPal

決済システムPayPal
出典:https://www.paypal.com/jp

世界4億人以上のユーザーを持つ老舗決済サービスで、欧米ゲストからの認知度が高いことが強みです。

  • 国内取引手数料:3.6%+40円〜(月間取引高によりスケールあり)
  • 海外取引手数料:4.1%+40円〜
  • 特徴:個人でも開設しやすく、ゲスト側がPayPalアカウントを持っていればカード情報入力が不要

ただし、Airbnbなどの主要OTAはすでに多通貨対応しているため、民泊において単独で導入するメリットは限定的です。まだ決済システムを導入しておらず、インバウンド比率の高い施設が補完手段として使うのがよいでしょう。

Square

決済システムSquare
出典:https://squareup.com/jp

Squareは、もともと対面決済を軸としたサービスです。

  • 対面決済手数料:2.5%(※条件あり:中小企業に該当し、年間キャッシュレス決済総額3,000万円未満、各カードブランドの審査通過が必要。それ以外は3.25%〜)
  • オンライン決済手数料:3.6%
  • 入金サイクル:三井住友銀行・みずほ銀行は翌営業日、その他銀行は毎週金曜日
  • 特徴:タブレット端末を使ったチェックイン時の対面決済に適している。2024年11月〜2025年1月にかけて対象事業者向けの対面手数料引き下げが実施済み

フロントレスのセルフチェックイン施設では現地決済の機会がそもそも少ないため、オンライン予約中心の民泊はStripeとの使い分けを検討しましょう。

主要サービス手数料早見表(2026年5月時点)

サービスオンライン決済対面決済特徴
Stripe3.6%多通貨・API連携強
PayPal3.6%+40円〜(国内)欧米ゲスト向け
Square3.6%2.5%〜※翌営業日入金対応

※Squareの2.5%は条件付き(中小企業・年間3,000万円未満等)

民泊PMSの決済機能

予約管理システム(PMS)に内蔵された決済機能を利用すると、予約情報と決済データが自動連動します。主なメリットは以下のとおりです。

①キャンセル料の自動計算と返金処理:30日前キャンセルは全額返金、7日前は50%返金といったポリシーを事前設定しておくことで、キャンセル発生時に自動で差分が計算・返金されます。スタッフによる手計算や入力ミスが発生しません。

②カード情報の非保持・非通過対応:PCI DSS準拠のサービスを通じてカード情報を処理することで、ホスト側がカード情報を直接保持するリスクを回避できます。

③Apple Pay・Google Pay対応:複数の決済手段に対応することで、ゲストの予約完了率を高めます。

PMSを活用すると、サイトコントローラーやセルフチェックインシステムと連動できる場合があります。
民泊の宿泊予約システム(PMS)比較4選」では、民泊で特におすすめのPMSについて、その選び方や費用を紹介してます。

TABILMOのオンラインカード決済

TABILMOは一棟貸し・民泊に特化した予約サイトで、DGフィナンシャルテクノロジーによるカード情報の非保持・非通過型決済を採用しています。

手数料は決済方法によって異なります。

  • 直接決済(ゲストが現地または振込・施設管理のオンライン決済システムで支払う場合):10%
  • オンラインカード決済(TABILMOサイト上でカード払い):13%(決済処理費を含む)

いずれも初期費用・月額費用なしの成果報酬型です。オンラインカード決済を選択した場合は、予約確定から返金処理まで自動化できる分、3%の追加コストに対して業務省力化の効果が見込めます。詳細な決済フローはTABILMOの紹介資料を参照してください。

OTA手数料を削減する直接決済戦略

Airbnb・Booking.comなどのOTA経由予約には一般的に10〜20%の手数料が発生します。自社サイト直接予約に誘導することでこの費用を削減できますが、実現には以下が必要です。

  • 自社予約ページへの決済フォームの実装(Stripe等のAPIを使用)
  • リピーターへのダイレクトメール施策
  • OTA依存度と直接予約率の定期的な計測

OTA完全撤退ではなく、認知獲得はOTA・リピートは直接予約というチャネル使い分けが実務では現実的です。

キャンセルポリシーと事前決済の連携

ノーショー対策として有効なキャンセルポリシーの例:

  • 宿泊30日前まで:宿泊料金全額返金(サービス手数料のみ差し引き)
  • 宿泊7日前まで:宿泊料金の50%返金
  • 当日キャンセル・無断不泊:返金なし

事前カード決済と組み合わせることで、キャンセル時も設定ポリシーに基づいて自動処理が可能です。施設の稼働状況や競合環境に応じてポリシーをカスタマイズしましょう。

外国人ゲストへの多言語決済対応

インバウンド対応として押さえておきたい点:

  • クレジットカード(Visa・Mastercard):欧米ゲストの大部分が使用
  • 銀聯(UnionPay):中国からの旅行者の利用率が高い。Squareは銀聯対応(対面決済のみ・手数料3.25%)
  • Apple Pay・Google Pay:スマートフォン1台で決済が完結。若年層・外国人ゲストの利便性が高い
  • 決済画面の多言語対応:StripeはUI多言語化が可能

決済セキュリティの基本

注意喚起

PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は、クレジットカード情報を扱う際の国際セキュリティ基準です。カード情報を自前のサーバーで保持・通過させない「非保持・非通過型」を採用する決済代行サービスを選ぶことで、情報漏えいリスクを最小化できます。

3Dセキュア(本人認証)への対応は、不正カード利用を防止する仕組みです。Stripe・TABILMO等の主要サービスで標準対応しています。

個人情報保護と施設としての信頼の観点から、セキュリティについてはシステムの検討段階から必ず意識しておく必要があります。

まとめ:施設タイプ別の選択指針

今回ご紹介した決済システムについて、施設タイプ別におすすめの構成をまとめました。

施設タイプおすすめ構成
完全無人運営・セルフチェックインStripe+PMS連携(オンライン事前決済)
チェックイン時に対面ありSquare(対面)+Stripe(オンライン)の併用
インバウンド比率が高いStripe(多通貨対応)またはTABILMO
専門OTAで集客・オンライン決済も任せたいTABILMOのオンラインカード決済(13%)
専門OTAで集客・決済は自前管理したいTABILMOの直接決済(10%)+別途決済手段を用意

決済システムは一度導入すれば長期間使い続けるため、既存PMSとの連携可否・サポート体制・手数料の条件を十分に比較した上で選択してください。

➤ 民泊施設の開業まで、確認するべき全体フローは「民泊開業ガイド」へ。

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