キャンプやBBQを楽しんでいる間も油断ならないのが、夏のシーズンに多い「虫刺され」。自然の中では蚊やアブなど近づきたくない虫がいますが、山や川、海へいくときに特に注意したいのが今回紹介する『ヌカカ』と呼ばれる虫です。ヌカカってどんな虫?刺されないためには?ヌカカの生態や正しい対策や対処法を知って、万全な体制で山や海へ遊びに行きましょう!
ヌカカって、どんな虫?
「ヌカカ」という虫をご存知ですか?アウトドアシーンでよく遭遇する蚊やアブ、ブヨといった虫はよく聞きますが、ヌカカの生態についてよく知る人はあまり多くありません。ヌカカという虫を知らない人が多いゆえ、刺されたときの症状や応急処置、対策についてはあまり広く知られていないのが現状です。そこでまずは、ヌカカがどんな虫なのか、その生態について紹介します。
ヌカカについて
「ヌカカ」は、吸血害虫と呼ばれる昆虫です。漢字では「糠蚊」と書きますが、ハエ目の仲間です。体長は1ミリから1.5ミリほどで、網戸をすり抜けることもあります。スケベ虫とも呼ばれる2ミリにも満たない小さなヌカカは、服の隙間に入り込んでは一度に何カ所も刺して吸血する非常に厄介な虫です。
日本国内に生息するヌカカは40種類ほどで、人の皮膚を刺して吸血するのはメスだけです。単体で行動するよりも、集団になって行動することが多いのもヌカカの特徴です。
ブヨ(ブユ・ブト)との違い
ヌカカと同じく、自然豊かな場所に生息するブヨ(ブユ・ブト)も吸血害虫です。ヌカカとブヨはよく混同されますが、ふたつはそれぞれ別の昆虫です。例えば、ヌカカは刺された患部から出血することは通常ありませんが、ブヨに刺されると出血点があり出血を伴うことがあります。また、ヌカカはブヨよりも小さく、主に海岸沿いや山・草むら・海に発生し、ブヨはきれいな河川に発生します。
ヌカカに刺されたときの症状
- 刺された直後
ヌカカは人の皮膚を噛み切り、出てきた血を吸血します。皮膚を噛まれた瞬間にチクッとした痛みを感じる人もいますが、まったく痛みを感じない人もいます。刺されてすぐはあまり痛みやかゆみを感じない、かゆみがあっても弱い場合が多いようです。集団行動をするので知らない間に何カ所も刺されていることが多く、患部は赤くなります。
- 一定期間後
ヌカカの特徴は、ブヨにも匹敵とするといわれるほどの「猛烈なかゆみ」です。刺されてからしばらくすると耐えがたいかゆみに襲われ、その後は1週間くらいかゆみの症状が続きます。体質によっては強いかゆみが1ヵ月以上続く人もいて、ついかきむしってしまい症状を悪化させることがあります。
ヌカカの生息時期や活発な活動時期、発生場所
- ヌカカの生息時期や活発な活動時期
ヌカカは冬を除き、春から夏、秋まで発生します。特にヌカカの活動が旺盛になるのが梅雨明けです。その後は、夏の暑さがまだ残る9月頃までがヌカカの活動ピークといわれています。1日で最も活動的になる時間帯が「朝」と「夕方」です。
- ヌカカの発生場所
以前は西日本を中心にヌカカが多く発生していましたが、現在では地域を問わず全国的にヌカカによる被害が報告されています。ヌカカは水辺に産卵するため、川や海、湖、湿地、草むらなどに多く生息しています。キャンプや釣りをしている最中に被害に遭いやすいのはこのためです。
ヌカカに刺されないための対策
ヌカカに刺されると蚊やブヨ以上に激しいかゆみに襲われます。キャンプや釣りをするときは、ヌカカの生態を知った上で出来る限りの対策をして楽しみましょう。
虫除け対策の記事はこちら
https://uyamaresort.com/column/mushi-yoke/
長袖長ズボンを着る
ヌカカに刺されそうな川や海などでアウトドアを楽しむときは、できるだけ肌を露出させないために長袖や長ズボンを着ます。朝夕はヌカカの動きが活発化するので、昼間に半袖、短パンを着ていた人も長袖長ズボンに着替えて刺されにくい状態にしましょう。
帽子をかぶる
ヌカカは小さな体を使って、衣服のちょっとした隙間を狙って入り込みます。集団行動をするヌカカは頭髪にまで入り込むことがあるので、長袖長ズボンを着た上で帽子も被った方が良いでしょう。また、首回りをヌカカから守るために、動きが活発になる時間帯は首にタオルを巻いておくのもおすすめです。
虫よけスプレーを使う
ヌカカ対策には、必ず虫よけスプレーを用意します。肌へはもちろん、洋服を着た上からも虫よけスプレーをしっかりかけましょう。一般的な虫よけスプレーを小まめに塗り替えて使うのもいいですし、ヌカカ以外の虫よけ対策にも効果があると言われるハッカ油で虫よけスプレーを自作するのもおすすめです。
蚊取り線香を使う
虫よけスプレーと併用して使いたいのが蚊取り線香です。キャンプやBBQをするときは同じ場所で長時間じっとしていることが多いので、業務用で少し強めの蚊取り線香を使うとより高い効果が期待できます。
ライトトラップを使う
ヌカカは光に誘引される特性があります。ヌカカが発生しやすい夕方や夜間にかけてライトトラップを設定しておけば、光につられてやってきたヌカカを捕獲できます。
ヌカカを見つけたらその場を離れる
ヌカカは集団で行動する生態をもつ虫です。ヌカカの集団を発見したとき、ヌカカに刺されてしまったときはすぐにその場を離れましょう。
ヌカカに刺されたときの対処法
ヌカカが発生しそうな場所に注意して、対策をしていても、ちょっとした瞬間を狙ってヌカカはやってきます。刺されたときはどう対処すればいいのか、応急処置の仕方についてまとめています。
よく洗って応急処置
ヌカカに刺されたときは、すぐに刺された患部を綺麗な水で洗い流して清潔にします。このときに、患部をかきむしったり、強くこすったりしないように注意してください。
腫れる前に温める・腫れたら冷やす
ヌカカの毒は熱に弱い性質を持ちます。患部が腫れてしまう前に熱めのお湯(45度くらい)をかけて、毒を分解します。ただし、すでに患部が腫れている場合は、温熱療法は逆効果となり症状を悪化させてしまうので注意してください。
腫れが原因で患部が熱を持つことがあるので、すでに腫れている場合は保冷剤などで患部を冷やしてかゆみを抑えます。
虫刺され用の外用薬を塗る
患部の状態に合わせて温熱療法や寒冷療法をとったあとは、虫刺され用の外用薬を塗ります。患部の炎症を抑えるためにステロイド系の薬を塗り、その後はかきむしらないように注意します。
病院を受診する
ヌカカに刺された後のかゆみは想像以上に深刻で、耐えきれずにかきむしったことが原因で症状が悪化することもあります。一度に数十箇所も刺されてしまったときや、症状の悪化を防ぐためにも、刺されたら無理をせずに病院を受診しましょう。
下のURLで病院でgoogleマップで「病院」と検索した状態のページが開けます。
お急ぎの場合はご利用ください。
https://www.google.com/maps/search/病院/
ヌカカ対策と対処法まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!ヌカカに刺されると蚊やブヨ以上に激しいかゆみに襲われるとても厄介な虫です。ヌカカの生態や対策、万が一刺されたときの応急処置の方法を知った上で、山や海へ遊びに行きましょう!
虫対策をしっかりしたら、うやまリゾートのグランピング場へ
うやまリゾートでは、自然に囲まれたおしゃれなグランピング場や貸別荘で非日常的な旅をご案内いたします。海や山の風を感じられる施設やゆったりとお過ごし頂けるプライベート別荘などをご用意しお待ちしております。バーベキュー可能の一戸建て貸し切りのプライベートコテージ・貸別荘などをお探しなら、うやまリゾートにお任せください!