近年のキャンプブームとDIYブームによって、焚き火台を自作する方が増えています。焚き火台とは焚き火をするための台です。一昔前のキャンプ場は地面の上に石を並べ直接地面の上で焚き火をしていましたが、地面を痛めてしまうことや草木への燃え移りなども懸念され、最近では焚き火台を使用するのが当たり前になりました。
キャンプには欠かせない焚き火台ですが、購入すると数千円から数万円と意外に値が張ります。もっと安価に焚き火台を手に入れたい場合や、市販のものでは満足できないといった方に、自作できる焚き火台をご紹介します。
焚き火台を自作する際のポイント
焚き火台を自作する前に、どのようなタイプの焚き火台がほしいのか、またどのような材料で自作するのか、安全性は確保されているかといった3つの大事なポイントをご紹介します。
①焚き火台のタイプを選ぶ
焚き火台といっても、一人で使うものか大人数で囲むものかでサイズも異なりますし、車でキャンプに行く場合と、ツーリングなどで荷物をコンパクトにまとめたい場合でも仕様が変わってきます。また暖をとるだけなのか、バーベキューなど焚き火料理を楽しむのかも大きなポイントです。
自分自身がどのようなキャンプライフを想定しているかで焚き火台のタイプが大幅に変わります。さまざまなタイプの焚き火台を参考に、もう少しコンパクトなものがいい、五徳を置きたいなど、自分にあった焚き火台を考えましょう。
②焚き火台に使う素材探し
焚き火台を自作するには、素材探しも大切です。今はさまざまな業界からアウトドアグッズや自作のためのグッズが販売されています。本格的な材料や工具が揃っているのはホームセンターで、アウトドアグッズも多数販売されています。またダイソーなどの百円均一ショップでも工具や塗装グッズなど簡易な道具や、ステンレス製のキッチングッズなど自作に代用できそうな材料が手に入ります。万が一自作に失敗しても百円均一ショップで購入したものであれば、痛手ではありません。
さらに最近ではニトリなどインテリア専門の業界でもアウトドアグッズの販売が盛んです。ホームセンターや百円均一ショップのように、加工できそうな素材は少ないかもしれませんが参考にしてみましょう。
③焚き火台の安全面と使い勝手を考慮する
焚き火台の安全面と使い勝手について3つのポイントをご紹介します。
一つ目のポイントは、焚き火台は地面を守るために使用するものであるため、地面との距離感が大切です。火元を浮かしていても火力が強い場合は、芝が焦げる可能性があるため、十分な高さと難燃性を考慮しましょう。
二つ目のポイントとして、ある程度のサイズ感と重量に耐えられるような安定感が必要です。焚き火のための薪は30cm~40cmほどの長さがあり、広葉樹タイプは重さも相当あります。燃焼中に崩れてしまうと、火災などの危険性があるため安定しているものを作りましょう。
最後に、キャンプには多くの荷物が必要であるため、折りたためたり組み立てたりなどでコンパクトに持ち運べるかなどの使い勝手も考えられるとよいでしょう。
焚き火台のタイプ
百円均一ショップなどで一般の方でも入手できる工具や材料を使ってできる焚き火台とその作り方についてご紹介します。
100均素材で作るお得な焚き火台
すべて100円均一ショップで入手できる素材でつくれる方法をご紹介します。総額600円ほどの予算でできるコスパに優れた焚き火台です。
材料 | 備考 |
キャンプ用の折りたたみ椅子 | 折りたためるコンパクトなもので、脚の部分だけで作成可能。 |
ステンレストレー3枚 | バッドなどのキッチングッズ |
バーベキュー用の焼き網 | |
クリップ3個 | 難燃素材のもの |
100均素材で作るお得な焚き火台の作り方
- 折りたたみ椅子の座面と脚部分の布は取り除きます。背もたれがついているタイプの折りたたみ椅子であれば、背もたれの部分の布も取り除きます。
- 折りたたみ椅子の脚を広げ、横から見るとVの字になるようにステンレストレーを2枚置き、ステンレストレーの外側は椅子の脚に引っかけます。
- ステンレストレーがVの字にくっつく部分はクリップで固定します。
- さらにもう1枚のステンレストレーは地面に置きます。脚が広がらないようにするためと、焚き火の熱から地面をまもる役割もあります。
- 上部に焼き網を乗せれば完成です。
組み立てや片付けも簡単でコンパクトに収納できます。サイズに合わせた収納袋も100均で一緒に購入してみてはいかがでしょうか。
ちなみに折りたたみの椅子に板を置くだけで、簡単なテーブルにも早変わりしますので、焚き火をしなくても汎用性が高いアイテムです。
軽量コンパクトの焚き火台
ステンレス製ネットの四隅に、ペグを固定させて作る焚き火台をご紹介します。どの材料もホームセンターで購入でき、ペグは自分のものを使えば安価に抑えられます。
材料 | 備考 |
ペグ4本 | 難燃素材でS字フックがひっかかるよう穴があるもの。40cmほどの長さがあるものがおすすめ。 |
ステンレス製ネット | |
ハトメ4個 | |
S字フック4個 | 難燃素材のもの |
軽量コンパクトの焚き火台の作り方
- ステンレス製ネットの4辺を1cmほど降りたたみます。ステンレス製ネットの断面で指を切ってしまう恐れもあるため、こうすることで安全に使用できます。
- ステンレス製ネットの4隅に穴を開け、ハトメを取り付けます。
- ステンレス製ネットのサイズにあわせて、ペグダウンします。
- ハトメとペグの穴をS字フックで引っかければ完成です。
ペグを地面に打ち付けて固定させるため安定感があり、なおかつ軽量でコンパクトに持ち運べます。キャンプのアイテムであるペグを使用した方法であるため、こなれ感がありキャンプ上級者にもおすすめです。
一斗缶やペール缶で作る無骨な焚き火台
一斗缶とは18リットルの容量の角形をした金属の缶です。ペール缶は同じく金属の缶ですが、丸型で取手がついているのが特長です。いずれもオイルや塗料など液体を保管するものです。昔は工事現場や庭で一斗缶やペール缶を用いて焚き火をするという光景は珍しいものではありませんでしたが、今では無骨な感じでアウトドアっぽさがでます。
一斗缶やペール缶は再利用することもできますし、缶だけでも1,000円~2,000円ほどで入手できます。
使用する工具
- 金属はさみ
- マイナスドライバー
- ハンマー
- ペンチ
一斗缶やペール缶で作る無骨な焚き火台の作り方
- 一斗缶やペール缶のそこから3~4cmほどの高さのあたりを、金属はさみで四角くくりぬきます。硬いようであれば、マイナスドライバーとハンマーを使用します。
- 一斗缶の上面をくり抜きます。焼き網などが乗せやすいようサイズは調整してください。ペール缶はふたをとるだけで大丈夫です。
- 指を切ってしまわないよう、開口部の切り口はペンチで内側に折り曲げましょう。
四角くくり抜いた部分は、上にものを乗せたまま薪をくべたり灰を掃除したりするための穴で、そこから空気が流れることによって効率的な燃焼にも役立ちます。一斗缶よりもペール缶のほうが厚みがあるため加工が難しいかもしれませんが、その分長持ちします。また素材がしっかりしているため、上部には焼き網だけでなく鉄板も置けます。簡単で無骨な焚き火台が完成します。
薪や炭を多く入れられるので、火力調整には十分注意してください。いきなりたくさんの薪を入れるとトラブルの元となりますので、使用の際は様子見しながら焚き火をしてください。
まとめ
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